乳がんの発症経過を解明、予防や治療への活用は【前編】

 7月、Nature誌に「Evolutionary histories of breast cancer and related clones」と題した日本発の論文が掲載され、乳がんの起源となる遺伝子変異が思春期前後に起こっていることが大きな話題となりました。同論文のラストオーサーである小川 誠司氏(京都大学大学院医学研究科)に、前編として今回の研究の背景や結果を解説いただくとともに、後編では中村 清吾氏(昭和大学医学部)との対談形式で、今後の乳がん予防戦略や治療への応用の可能性について議論いただきました。

 

 

[演者紹介]

小川 誠司 (おがわ せいし)

京都大学大学院医学研究科・腫瘍生物学講座 教授


中村 清吾(なかむら せいご)

昭和大学医学部乳腺外科
昭和大学病院ブレストセンター長

 


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2 乳がんの発症経過を解明、予防や治療への活用は【後編】

1 乳がんの発症経過を解明、予防や治療への活用は【前編】

HER2低発現乳がんとその治療(鶴谷 純司 氏)

提供元:CareNet.com

トラスツズマブ デルクステカン(T-DXd)がHER2低発現の転移/再発乳がんの2次治療以降に承認され、HER2低発現がトピックとなっています。HER2低発現が登場した経緯やその定義・特徴のほか、日本人で注意すべき副作用を、鶴谷 純司氏(昭和大学先端がん治療研究所)が解説します。また、承認が待ち望まれるsacituzumab govitecanの最新情報も紹介します。

Chapter 1:HER2低発現とは?

Chapter一覧

Chapter 1 : HER2低発現とは?
Chapter 2 : HER2低発現乳がんに対するT-DXdの効果と注意点
Chapter 3 : sacituzumab govitecanを含めたHER2低発現乳がん治療の展望

[演者紹介]

鶴谷 純司(つるたに じゅんじ)

昭和大学先端がん治療研究所 所長