提供元:CareNet.com

CDK4/6阻害薬+内分泌療法後のエストロゲン受容体陽性(ER+)/HER2陰性(HER2-)進行乳がんに対して、新規経口SERDであるgiredestrant+エベロリムスを標準的内分泌療法+エベロリムスと比較した国際共同無作為化非盲検第III相evERA BC試験において、無増悪生存期間(PFS)が有意かつ臨床的に意義のある改善を示したことはすでに報告されている(ESMO2025)。今回、探索的評価項目であるPFS2および化学療法フリー生存期間を解析した結果、どちらもgiredestrant+エベロリムスで改善が示されたことを、米国・Memorial Sloan-Kettering Cancer Center and Weill Cornell Medical CollegeのKomal L. Jhaveri氏が米国臨床腫瘍学会年次総会(2026 ASCO Annual Meeting)で発表した。
・対象:CDK4/6阻害薬+内分泌療法の治療中もしくは治療後に病勢進行/再発が認められたER+/HER2-進行乳がん(進行がんに対する内分泌療法は2ライン以下、化学療法なし)
・試験群:giredestrant(30mg1日1回経口)+エベロリムス(10mg) 183例
・対照群:医師選択の内分泌療法(エキセメスタン/フルベストラント/タモキシフェン)+エベロリムス 190例
・評価項目:
[主要評価項目]ESR1変異陽性患者および全体集団における治験責任医師評価によるPFS
[副次評価項目]全生存期間(OS)など
[探索的評価項目]PFS2、化学療法フリー生存期間、病勢進行後治療
主な結果は以下のとおり。
・PFS2は、全体集団、ESR1変異陽性集団、ESR1変異陰性集団のすべてでgiredestrant+エベロリムス群が長く、ハザード比(HR)は順に0.69(95%信頼区間[CI]:0.51~0.92)、0.61(同:0.40~0.93)、0.77(同:0.51~1.17)であった。giredestrant+エベロリムス群のPFS2中央値は、全体集団およびESR1変異陽性集団で19.02ヵ月、ESR1変異陰性集団で17.25ヵ月であった。
・化学療法フリー生存期間においても、全体集団、ESR1変異陽性集団、ESR1変異陰性集団のすべてでgiredestrant+エベロリムス群が長く、HRは順に0.61(95%CI:0.47~0.78)、0.46(同:0.32~0.66)、0.80(同:0.57~1.14)であった。
・OSの中間解析では、giredestrant+エベロリムス群で良好な傾向がみられ、OS中央値は全体集団、ESR1変異陽性集団、ESR1変異陰性集団とも未到達であった。
・後治療は、各群で概ねバランスが取れており、現在の標準治療を代表するものだった。
(ケアネット 金沢 浩子)
【参考文献・参考サイトはこちら】

