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高リスクの早期ホルモン受容体陽性(HR+)/HER2陰性(HER2-)乳がんにおけるアベマシクリブ術後療法は再発率を低下させ、全生存期間を改善するが、毒性、とくに下痢で減量や早期の中止をせざるをえない場合がある。TRADE試験においてはすでに、アベマシクリブの早期用量漸増により12週までに目標用量である1日2回150mgに到達し、維持できることが報告されている。今回、米国・Dana-Farber Cancer InstituteのIlana Schlam氏らが本試験の24週時点での臨床アウトカムに関する解析結果について、ESMO Open誌2026年7月6日号で報告した。
TRADE試験は、アベマシクリブ術後療法の適応となる早期リンパ節転移陽性HR+/HER2-乳がんを対象とした医師主導の前向き単群第II相試験である。アベマシクリブを50mg1日2回で2週間投与後、100mg1日2回で2週間投与し、その後、計画された2年間にわたり150mg1日2回に増量した。主要評価項目は、12週時点での複合エンドポイント(あらゆる理由によるアベマシクリブの投与中止率および/または目標標準用量である150mg1日2回投与に到達または維持できなかった割合)で、今回は24週時点での主要評価項目を報告。
主な結果は以下のとおり。
・評価可能な89例中、治療開始24週時点で16例(18.0%)がアベマシクリブの投与を中止しており、うち7例(7.9%)が有害事象により中止した。
・24週時点でアベマシクリブの投与を継続していた73例(82.0%)のうち、47例(64.4%)が150mg1日2回、18例(24.7%)が100mg1日2回、8例(11.0%)が50mg1日2回の投与を受けていた。
・89例中29例(32.6%)が少なくとも1回のアベマシクリブの減量が必要であり、そのうち22例(24.7%)は当初150mg1日2回の用量に達した後、減量された。
・患者報告アウトカムによると、治療開始時から5ヵ月目まで、QOLに臨床的に有意な変化は認められなかった。
著者らは「24週の追跡調査における結果は、術後療法としてのアベマシクリブ開始時の早期用量漸増戦略が治療継続率および忍容性を最適化するうえで有用であることを引き続き示している。計画された2年間の治療期間にわたる治療アウトカムを評価するため、追跡調査を継続する」としている。
(ケアネット 金沢 浩子)
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