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ASCENT-03試験において、PD-(L)1阻害薬の適応とならない転移のあるトリプルネガティブ乳がん(TNBC)の1次治療で、サシツズマブ ゴビテカン(SG)が化学療法より無増悪生存期間(PFS)を改善したことがすでに報告されている。今回、PFS2と後治療までの期間を解析した結果、クロスオーバー率が高いにもかかわらずPFS2がSGで長く、最初と2番目の後治療までの期間がどちらもSG群で長かったことがわかった。米国・Dana-Farber Cancer InstituteのSara M. Tolaney氏が米国臨床腫瘍学会年次総会(2026 ASCO Annual Meeting)で発表した。
・対象:PD-(L)1阻害薬投与対象外で未治療の局所進行切除不能/転移TNBC患者
・試験群:SG(21日サイクルの1、8日目に10mg/kg点滴静注)279例
・対照群:化学療法(パクリタキセルもしくはnab-パクリタキセルもしくはゲムシタビン+カルボプラチン)279例、病勢進行後クロスオーバーおよび任意の2次治療可
・評価項目:
[主要評価項目]盲検下独立中央判定(BICR)によるPFS
[副次評価項目]全生存期間、BICRによる奏効率・奏効期間、安全性、QOL
[探索的評価項目]PFS2、最初の後治療までの期間(TFST)、2番目の後治療までの期間(TSST)など
主な結果は以下のとおり。
・データカットオフ(2025年4月2日)時点で追跡期間中央値は13.2ヵ月であり、SG群では27%、化学療法群では14%が試験治療を継続していた。
・PFS2中央値はSG群が18.2ヵ月と化学療法群の14.0ヵ月より長かった(層別HR:0.70、95%CI:0.55~0.90)。
・SG群で1次治療を中止した204例のうち2次治療を受けたのは126例で、プラチナ製剤(34%)、タキサン(25%)、アントラサイクリン(11%)、トラスツズマブ デルクステカン(10%)が多かった。化学療法群で1次治療を中止した240例のうち2次治療を受けたのは179例で、主にSG(79%)であった。
・TFST中央値はSG群11.2ヵ月、化学療法群7.9ヵ月であり、層別HRは0.61(95%CI:0.50~0.75)、TSST中央値はSG群17.3ヵ月、化学療法群16.6ヵ月であり、層別HRは0.82(95%CI:0.64~1.05)であった。
Tolaney氏は、「これらの結果は、PD-(L)1阻害薬の適応とならない転移TNBC患者の1次治療としてSGの投与をさらに支持するものである」と結んだ。
(ケアネット 金沢 浩子)
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