転移乳がんへのサシツズマブ ゴビテカン、アジアを含む安全性統合解析/日本臨床腫瘍学会

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 サシツズマブ ゴビテカン(SG)は、既治療で転移を有するトリプルネガティブおよびHR+/HER2-乳がん患者を対象とした複数の臨床試験において、標準治療と比較して患者の転帰を大幅に改善し、安全性プロファイルは管理可能であることが示されている。今回、米国やカナダ、欧州、アジアで実施された試験でSGを投与された転移乳がん患者の安全性データを統合した解析結果を、米国・UCSF Helen Diller Family Comprehensive Cancer CenterのHope S. Rugo氏が第23回日本臨床腫瘍学会学術集会(JSMO2026)で発表した。

 対象となった試験は、北米・欧州で実施されたASCENT試験、TROPiCS-02試験、IMMU-132-01試験、アジアで実施されたEVER-132-001試験、EVER-132-002試験、ASCENT-J02試験であった。試験治療下における有害事象(TEAE)は初回投与日から最終投与の30日以内に発現したすべての有害事象(AE)と定義し、北米・欧州とアジアの両地域で比較した。

 主な結果は以下のとおり。

・解析には、北米・欧州の688例とアジアの281例が含まれた。両地域のほぼ全例(99%以上)がいずれかのGradeのTEAEを経験し、Grade3以上のTEAEは北米・欧州74%およびアジア78%、重篤な有害事象は28%および22%に発現した。
・SGの減量(北米・欧州28%、アジア24%)、中断(61%、63%)、中止(5%、4%)、死亡(1%、3%)につながったTEAEの発現率は両地域で同程度であった。
・投与中止につながった最も一般的なTEAEは、北米・欧州では好中球減少症、下痢、疲労、肺炎(それぞれ1%未満)であり、アジアでは好中球減少症、白血球減少症、疲労、敗血症性ショック(それぞれ1%)であった。
・全GradeおよびGrade3以上の好中球減少症、貧血、白血球減少症、全GradeのAST/ALT上昇、低アルブミン血症はアジアのほうが北米・欧州よりも高頻度であった。
・全GradeおよびGrade3以上の下痢と全Gradeの疲労はアジアのほうが少なかった。
・好中球減少症は両地域ともに治療初期に多く発現したが、適切なマネジメントや減量により、その後減少した。
・両地域ともにG-CSF製剤の予防的投与は好中球減少症の発現率の低下と関連しており、1次予防としてのG-CSF製剤の有用性が示唆された。
・下痢および悪心も適切な支持療法によって管理可能であることが示唆された。

 これらの結果より、Rugo氏は「全GradeおよびGrade3以上のTEAE、減量・中断・中止・死亡につながったTEAEの発現率は北米・欧州とアジアの両地域で同程度であった。本研究は、転移乳がんにおけるSGのアジアを含む安全性解析としてはこれまでで最大規模のものであり、患者サブグループ間でSGが一貫して管理可能な安全性プロファイルを有する治療薬であることを改めて裏付けるものである」とまとめた。

(ケアネット 森)


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HER2陽性転移乳がん1次治療、pyrotinib上乗せで予後改善/BMJ

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 中国・Cancer Hospital Chinese Academy of Medical Sciences and Peking Union Medical CollegeのFei Ma氏らは、中国の40施設で実施した無作為化二重盲検プラセボ対照第III相試験「PHILA試験」の主要評価項目である、治験責任医師評価による無増悪生存期間(PFS)の最終解析結果を報告した。未治療のHER2陽性転移乳がんに対するトラスツズマブ+ドセタキセルへのpyrotinib併用は、プラセボ併用と比較してPFSの有意な改善が維持されており、全生存期間(OS)においても改善傾向が認められたという。安全性プロファイルは中間解析結果と一致しており、長期追跡期間中に新たな安全性に対する懸念は認められなかった。著者は、「今回の解析結果は、同患者集団に対する治療戦略として、pyrotinib+トラスツズマブによる抗HER2併用療法の有効性を裏付けるものである」とまとめている。BMJ誌2026年3月16日号掲載の報告。

トラスツズマブ+ドセタキセルへのpyrotinibまたはプラセボ併用を比較

 PHILA試験の対象は、HER2陽性の再発または転移のある乳がんで、同がんに対する治療歴のない18~75歳の女性患者590例であった。

 研究グループは、適格患者をpyrotinib(400mgを1日1回経口投与)群またはプラセボ群に1対1の割合で無作為に割り付け、いずれも1サイクルを21日間として1日目にトラスツズマブ(初回は8mg/kg、以降は6mg/kg)およびドセタキセル(75mg/m2)の静脈内投与と併用投与し、病勢進行、許容できない毒性の発現、同意撤回、治験責任医師の判断または死亡まで継続した。

 主要評価項目は、治験責任医師評価によるPFS、副次評価項目は独立評価委員会評価によるPFS、OSなどであった。

 無作為化された590例(pyrotinib群297例、プラセボ群293例)全例が、少なくとも1回治療を受け、有効性および安全性の解析対象集団に含まれた。

pyrotinib併用群はPFSの有意な改善が継続、OSも良好

 PFSの最終解析は2024年4月30日をデータカットオフ日として実施された。追跡期間中央値はpyrotinib群35.7ヵ月、プラセボ群34.3ヵ月で、それぞれ91例(31%)および26例(9%)が治療を継続しており、pyrotinib群における治験責任医師評価によるPFSの改善は維持されていた(PFS中央値22.1ヵ月[95%信頼区間[CI]:19.3~27.8]vs.10.5ヵ月[95%CI:9.5~12.4]、ハザード比[HR]:0.44[95%CI:0.36~0.53]、名目上の片側p<0.001)。

 また、pyrotinib群で59例(20%)、プラセボ群で87例(30%)の死亡が報告され、OSは両群とも中央値には未到達であったもののpyrotinib群が良好であった(HR:0.64、95%CI:0.46~0.89、名目上の片側p=0.004)。

 安全性プロファイルは、有害事象の種類、頻度、重症度に関して中間解析と一致しており、新たな安全性の懸念は確認されなかった。ドセタキセルの中止後、有害事象の全体的な発現割合は大幅に減少した。

 長期解析のデータカットオフ日である2025年5月30日時点(追跡期間中央値は全体で45.5ヵ月)では、pyrotinib群で85例(29%)、プラセボ群で108例(37%)の死亡が確認され、OSはpyrotinib群が良好であった(HR:0.74、95%CI:0.56~0.98、名目上の片側p=0.02)。両群ともOS中央値には未到達で、5年生存率はそれぞれ66%および58.5%であった。

(医学ライター 吉尾 幸恵)


【原著論文はこちら】

Ma F, et al. BMJ. 2026;392:e087259.

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サシツズマブ ゴビテカン、HR+HER2-乳がんの適応追加/ギリアド

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 ギリアド・サイエンシズは2026年3月23日、TROP-2を標的とする抗体薬物複合体(ADC)サシツズマブ ゴビテカン(商品名:トロデルビ)について、「化学療法歴のあるホルモン受容体陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌」に対する適応追加承認を取得したことを発表した。

 本承認は、CDK4/6阻害薬、内分泌療法およびタキサン系抗悪性腫瘍薬による治療歴を有し、化学療法歴のあるホルモン受容体陽性かつHER2陰性(HR+/HER2-)の手術不能な局所進行または転移・再発乳がんを対象に海外で実施された第III相TROPiCS-02試験および、国内第I/II相ASCENT-J02試験の第II相パートであるHR+/HER2の手術不能または再発乳がんコホートの結果に基づく。

 TROPiCS-02試験では、主要評価項目であるITT集団における無増悪生存期間、および副次評価項目のITT集団における全生存期間について、サシツズマブ ゴビテカンは医師選択治療に対して統計学的に有意な延長を示した。また、ASCENT-J02試験における奏効率は、TROPiCS-02試験における奏効率と同程度であった。

<電子化された添付文書情報の抜粋> ※下線は変更箇所
商品名:トロデルビ点滴静注用200mg
一般名:サシツズマブ ゴビテカン
効能又は効果:
化学療法歴のあるホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能または再発乳癌
化学療法歴のあるホルモン受容体陽性かつHER2陰性の手術不能または再発乳癌
用法及び用量:
通常、成人には、サシツズマブ ゴビテカン(遺伝子組換え)として1回10mg/kg(体重)を、21日間を1サイクルとし、各サイクルの1日目及び8日目に点滴静注する。投与時間は3時間とし、初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降は1~2時間に短縮できる。なお、患者の状態により適宜減量する。
※その他、「効能又は効果に関連する注意」および「副作用」について、今回の適応追加に伴う更新が行われている。

(ケアネット 遊佐 なつみ)


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HR+/HER2-/PIK3CA野生型進行乳がん、gedatolisibベースの治療でPFS改善(VIKTORIA-1)/JCO

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 CDK4/6阻害薬とアロマターゼ阻害薬による治療後に進行したHR+/HER2-/PIK3CA野生型の進行乳がんを対象に、PI3K/AKT/mTOR(PAM)経路を包括的に阻害するgedatolisib+フルベストラント±パルボシクリブ併用療法とフルベストラント単剤療法を比較した第III相VIKTORIA-1試験の結果、gedatolisibベースの併用療法は無増悪生存期間(PFS)において統計学的に有意かつ臨床的に意義のある改善をもたらしたことを、米国・ワシントン大学のSara A. Hurvitz氏らが明らかにした。Journal of Clinical Oncology誌オンライン版2026年3月9日号掲載の報告。

 VIKTORIA-1試験は、国際共同非盲検ランダム化第III相試験で、PIK3CAの状態に基づいてコホート1(PIK3CA野生型)とコホート2(PIK3CA変異型)に分けられている。今回はコホート1の結果が報告された。

 研究グループは、2022年12月5日~2025年1月23日に23ヵ国147施設で患者を登録した。対象は、CDK4/6阻害薬およびアロマターゼ阻害薬による治療中または治療後に病勢進行が認められたHR+/HER2-/PIK3CA野生型進行乳がん患者392例で、下記の治療に1:1:1の割合で無作為に割り付けられた。
(1)3剤併用群:gedatolisib(180mgを28日サイクルの1・8・15日に静脈内投与)+パルボシクリブ(125mgを28日サイクルの1~21日に経口投与)+フルベストラント(500mgを初回の28日サイクルの1・15日に筋肉内投与、その後は4週ごと)
(2)2剤併用群:gedatolisib+フルベストラント
(3)フルベストラント単剤群

 主要評価項目は盲検下独立中央判定(BICR)によるPFSで、副次評価項目は全生存期間(OS)、奏効率(ORR)、奏効期間(DOR)、安全性などであった。データカットオフ時点(2025年5月30日)での追跡期間の中央値は10.1ヵ月であった。

 主な結果は以下のとおり。

・3剤併用群は131例、2剤併用群は130例、フルベストラント単剤群は131例であった。
・ベースライン時の患者特性はバランスがとれていた。年齢中央値は56歳、閉経後が73%、内臓転移ありが80.4%、以前のCDK4/6阻害薬の治療期間中央値は20.4ヵ月であった。
・PFS中央値は、3剤併用群9.3ヵ月(95%信頼区間[CI]:7.2~16.6)、2剤併用群7.4ヵ月(95%CI:5.5~9.9)に対し、フルベストラント単剤群は2.0ヵ月(95%CI:1.8~2.3)であった。フルベストラント単剤群との比較で、3剤併用群および2剤併用群のハザード比(HR)はそれぞれ0.24(95%CI:0.17~0.35)、0.33(95%CI:0.24~0.48)であり、いずれも統計学的に有意な改善が認められた(ともにp<0.001)。
・ORRは、3剤併用群31.5%(完全奏効1例を含む)、2剤併用群28.3%、フルベストラント単剤群1.0%であった。
・DOR中央値は、3剤併用群17.5ヵ月、2剤併用群12.0ヵ月であった。フルベストラント単剤群では奏効例が1例のみであったため算出不能であった。
・OSは現時点では未成熟であり有意差は示されていないが、併用群で改善傾向が認められた(3剤併用群vs.フルベストラント単剤群のHR:0.69[95%CI:0.43~1.12]、2剤併用群vs.フルベストラント単剤群のHR:0.74[95%CI:0.46~1.19])。
・安全性プロファイルは、おおむね個々の薬剤の既報と一致していた。3剤併用群、2剤併用群、フルベストラント単剤群でそれぞれ報告されたGrade3以上の治療関連有害事象(TRAE)は、好中球減少症(62.3%、0.8%、0.8%)、口内炎(19.2%、12.3%、0%)、発疹(4.6%、5.4%、0%)、高血糖(2.3%、2.3%、0%)、下痢(1.5%、0.8%、0%)であった。
・本試験ではステロイド含有うがい薬の予防的使用が義務付けられており、口内炎が発現してもほとんどの患者は2週間以内にGradeが低下した。
・TRAEによる治験薬投与中止は、3剤併用群2.3%、2剤併用群3.1%、フルベストラント単剤群0%に発生した。

 本試験の対照群はフルベストラント単剤であり現在の標準治療との直接比較ではない点、また検体不足によりESR1変異別の有効性の評価が行われていない点などに留意が必要である。そのうえで、研究グループは「PAM経路(PI3K/AKT/mTOR)の強力なマルチターゲット阻害薬であるgedatolisibは、CDK4/6阻害薬およびアロマターゼ阻害薬による治療中または治療後に病勢が進行したPIK3CA野生型進行乳がん患者において、パルボシクリブの有無にかかわらずフルベストラントと併用することで、PFSを有意に改善した。これらの知見は、gedatolisibをベースとする併用療法が2次治療における新たな治療選択肢となる可能性を示唆している」とまとめた。

 なお、VIKTORIA-1試験のコホート2(PIK3CA変異型)の解析が進められているとともに、内分泌療法抵抗性のHR+/HER2-進行乳がん患者に対する1次治療として、gedatolisib+パルボシクリブ+フルベストラントの有用性を検討する第III相VIKTORIA-2試験も進められている。

(ケアネット 森)


【原著論文はこちら】

Hurvitz SA, et al. J Clin Oncol. 2026 Mar 9. [Epub ahead of print]

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乳がん術後放射線療法におけるリンパ浮腫、3週間照射vs.5週間照射/Lancet

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 早期乳がんの術後放射線療法について、3週間照射(総線量40Gyを15回に分割して照射:寡分割照射)は5週間照射(総線量50Gyを25回に分割して照射:通常分割照射)に対して、腕のリンパ浮腫リスクに関して非劣性であり、その他の晩期正常組織への影響に関する安全性は同等であることが、フランス・Institut Gustave RoussyのSofia Rivera氏らHypoG-01 trialistsによる「UNICANCER HypoG-01 試験」の、5年追跡時点の結果で示された。3週間で行う寡分割照射は全乳房放射線療法の標準となっているが、多くの国では、リンパ節照射を必要とする場合はリンパ浮腫などの合併症リスクや有効性への懸念から依然として5週間で行う通常分割照射が標準となっている。UNICANCER HypoG-01試験では、3週間照射と5週間照射を比較し、リンパ浮腫の発症率および有効性を評価した。Lancet誌2026年3月7日号掲載の報告。

同側腕リンパ浮腫の発症を評価

 UNICANCER HypoG-01 試験は、フランスの29医療施設で行われた第III相の多施設共同非盲検無作為化非劣性試験。18歳以上の女性、浸潤乳がん(T1~3、N0~3、M0)で原発腫瘍の完全切除(顕微鏡的)後にリンパ節照射を要する患者を対象とした。

 被験者は、局所リンパ節および胸壁または乳房への放射線療法を3週間で行う群(試験群:3週間照射群)または5週間で行う群(対照群:5週間照射群)のいずれかに、1対1の割合で無作為に割り付けられた。

 主要評価項目は同側腕リンパ浮腫の発症で、ベースラインおよび対側腕と比較し、同側肘頭から近位15cm、遠位10cm、またはその両方における腕囲が10%以上増加した状態と定義した。ハザード比(HR)を算出して評価した(非劣性マージンは1.545)。

リンパ浮腫の3年累積発症率は3週間照射群23.4%、5週間照射群22.2%

 2016年9月26日~2020年3月27日に1,265例が登録され、1,221例がper-protocol解析(3週間照射群614例、5週間照射群607例)に包含された(追跡期間中央値4.8年[四分位範囲[IQR]:4.01~5.02])。被験者の年齢中央値は58歳(IQR:49~68)。

 腕リンパ浮腫は、275例(25%)で発症が報告された(3週間照射群143例、5週間照射群132例)。3週間照射群は5週間照射群に対して、腕リンパ浮腫のリスクに関して非劣性であることが示された(HR:1.02、95%信頼区間[CI]:0.79~1.31、非劣性のp<0.001)。3年累積発症率はそれぞれ23.4%(95%CI:19.7~27.6)、22.2%(19.5~26.3)であった。また、5年累積発症率は33.3%(95%CI:28.7~38.4)、32.8%(27.9~38.1)と推定された。

 安全性プロファイルは両群で類似していた。Grade3以上の有害事象の発現頻度は3週間照射群8%、5週間照射群13%であった。なお、フランス当局の規制により、人種・民族に関するデータは集計されていない。

 著者は、「われわれの知見は、臨床標準を3週間照射群へ移行することを支持するものである」と述べている。

(ケアネット)


【原著論文はこちら】

Rivera S, et al. Lancet. 2026;407:976-987.

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乳がん周術期化学療法後に長期持続する有害事象、患者報告アウトカムで明らかに~日本の前向き研究

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 乳がん周術期化学療法終了後、末梢神経障害、味覚異常、不眠、爪脱落が6ヵ月以上持続することが、患者報告アウトカム(PRO)に基づく質問票を用いた前向き観察研究で明らかになった。日本医科大学の藤井 孝明氏らがCancer Diagnosis & Prognosis誌2026年3月1日号で報告した。

 本研究は、2016年1月~2023年3月に群馬大学でドセタキセル/シクロホスファミド療法(TC)またはアントラサイクリン系とタキサン系併用療法(A+T)による周術期化学療法を受けた手術可能な原発性乳がん患者を対象に、化学療法後の有害事象の長期経過を評価した。化学療法終了時および6ヵ月後に、本研究のために作成されたCTCAE準拠のPROに基づく質問票を用いて、悪心、嘔吐、口腔粘膜炎、便秘、下痢、味覚異常、不眠、末梢神経障害、爪脱落、脱毛について尋ねた。各有害事象の頻度および重症度についてレジメン間で比較し、経時的変化を分析した。

 主な結果は以下のとおり。

・計115例(年齢中央値:50歳)を評価した。
・化学療法終了時点では、悪心、嘔吐、口腔粘膜炎、便秘、味覚異常、不眠、末梢神経障害、爪脱落が多かったが、6ヵ月後には消化器症状の頻度は減少していた。
・いくつかの有害事象、とくに末梢神経障害、味覚異常、不眠、爪脱落は6ヵ月超持続した。末梢神経障害はGrade3の症状が持続し、爪脱落は6ヵ月時点で増加していることが確認された。
・TC群と比較して、A+T群では末梢神経障害の持続期間が長かった。

 著者らは「この結果は、化学療法中だけでなく化学療法終了後の数ヵ月間もモニタリングを行うことの重要性を強調している。PROに基づく質問票をフォローアップケアに組み込むことは支持療法の最適化のために重要な可能性がある」とまとめている。

(ケアネット 金沢 浩子)


【原著論文はこちら】

Fujii T, et al. Cancer Diagn Progn. 2026;6:236-244.

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乳がん検診、超音波併用で長期罹患率低下(J-START)/Lancet

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 日本人女性における乳がん罹患率は40歳以降に著しく増加する。マンモグラフィは死亡率の低下が証明されている唯一の乳がん検診の方法だが、高濃度乳房の女性では、病変が乳腺に隠れマンモグラフィの感度が低下するとされ、40~49歳の日本人女性の約60~70%が高濃度乳房組織を有するという。一方、補助的超音波検査は高濃度乳房でも病変を描出する可能性があり、検診の感度とがん検出率を向上させることが示されている。東北大学大学院の原田 成美氏らJ-START investigatorsは「J-START試験」において、マンモグラフィ単独と比較してマンモグラフィ+乳房超音波検査の併用による検診が、40~49歳の日本人女性における進行乳がんの累積罹患率を低下させることを示した。研究の成果は、Lancet誌2026年2月21日号に掲載された。

7万2,000例超の女性で超音波併用検診vs.マンモ単独、累積罹患率を評価

 J-START試験は、日本の42施設で実施した無作為化対照比較試験であり、2007年8月~2011年3月に、年齢40~49歳で、過去5年間に乳がんの既往がなく、5年以上の余命が期待でき、症状がみられない女性7万2,661例(平均年齢44.0歳、閉経前75.6%)を登録した(厚生労働省および日本医療研究開発機構の助成を受けた)。

 被験者を、マンモグラフィ+乳房超音波検査の併用による検診を受ける群(介入群:3万6,723例)、またはマンモグラフィ単独による検診を受ける群(対照群:3万5,938例)に無作為化した。これらの参加者は、初回検診から2年後に2回目の検診を受けるよう要請された。

 今回の事前に規定された2回目の解析では、データカットオフ日(2024年10月4日)の時点における、進行乳がん(TNM分類のステージ2以上[リンパ節転移陽性、T2以上、またはこれら両方])の累積罹患率を評価した。ステージ0または1は早期がんと定義した。

進行乳がん罹患率、4年目ごろから有意な差

 追跡期間中央値は、介入群で11.4年(範囲:0.0~16.1、四分位範囲[IQR]:9.3~12.9)、対照群で11.3年(0.0~16.1、8.9~12.9)であった。

 初回検診からデータカットオフ日までに、介入群の894例で乳がんが検出され、このうち234例(26.2%)が進行乳がんであった。同様に、対照群の843例で乳がんが検出され、277例(32.9%)が進行乳がんだった。進行乳がんの累積罹患率は、対照群に比べ介入群で有意に低かった(ハザード比[HR]:0.83、95.6%信頼区間[CI]:0.70~0.98、p=0.026)。

 Kaplan-Meier曲線を用いた解析では、進行乳がん罹患率の両群間の有意差は、初回検診後4年目(48ヵ月)ごろに現れ、8年目(96ヵ月)まで差の拡大が続き、それ以降はほぼ一定であった。

 また、進行乳がんの10年累積罹患率は、介入群で0.64%(95%CI:0.56~0.73、イベント発生数:246件)、対照群で0.79%(0.69~0.89、286)だった。

乳がん全体では差がない

 介入群では646/894例(72.3%)が早期乳がんであったのに対し、対照群では551/843例(65.4%)が早期乳がんと診断された。
 1回目と2回目の検診の間に診断された中間期乳がんは、介入群で36例に認め、このうち19例(52.7%)が早期乳がんであった。対照群では、中間期乳がんの49例中32例(65.4%)が早期乳がんだった。
 また、追跡期間中に、介入群で297例、対照群で280例の死亡が確認され、このうち各群21例ずつが乳がんによる死亡であった。

 乳がん全体の累積罹患率については両群間に差を認めなかった(HR:1.02、95%CI:0.93~1.13)。介入群における乳がん全体の5年間累積罹患率は1.33%(95%CI:1.21~1.46、イベント発生数902件)、対照群では1.20%(1.09~1.33、848件)であった。

検診への超音波検査導入の価値を強調する知見

 著者は、「初回検診後49~96ヵ月における介入群での進行がんの減少は、2年間隔の補助的超音波検査が、将来進行がん化する症例を検出したことを示唆する可能性がある」「これらの知見は、とくにアジア人集団において、高濃度乳房組織を有する女性の検診プログラムへの補助的超音波検査導入の潜在的価値を強調するものであり、将来の乳がん検診ガイドラインの策定に資する可能性がある」としている。

 また、「がん検診の試験では死亡率低下の検証が重要となるが、本研究の知見は進行乳がん罹患率を死亡率の潜在的な代替指標として使用する一助となりうる。補助的超音波検査が乳がん死亡率を低下させるか否かを確認するには、継続的な追跡調査が必要である」と指摘している。

(医学ライター 菅野 守)


【原著論文はこちら】

Harada-Shoji N, et al. Lancet. 2026;407:784-793.

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若年成人のがん、唯一死亡率が増えているのは?

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 若年成人におけるがん罹患率の増加を報告する研究は多数存在するが、検出バイアスの影響を受けにくい死亡率ではどうか。50歳未満の人々における主要5大がんの死亡率の変化を検証した研究結果が、JAMA誌2026年2月17日号「Research Letter」に掲載された。

 米国がん協会(アトランタ)のRebecca L. Siegel氏らは、米国健康統計センター(NCHS)の死亡証明データから、1990〜2023年に50歳未満でがん死に至った約約127万例を解析した。主要5大がん(大腸がん、肺がん、乳がん、白血病、脳腫瘍)を中心に、年間死亡数および10万人当たりの年齢調整死亡率の推移を評価した。

 主な結果は以下のとおり。

・1990~2023年に、米国における50歳未満のがん死亡数は計126万7,520例(女性53%)で、年齢調整死亡率は10万人当たり25.5から14.2へと、44%減少した。
・2014~23年の年間平均死亡率増減の平均は、脳腫瘍-0.3%(95%信頼区間[CI]:-0.6%~0.0%)、乳がん-1.4%(-1.7%~-1.1%)、白血病-2.3%(-2.3%~-2.2%)、肺がん-5.7%(-7.2%~-4.2%)であった。
・大腸がん死亡率のみが2005年以降、年率1.1%(95%CI:0.9%~1.3%)増加しており、1990~94年のがん死因の5位から、2023年には1位となった。
・一方、肺がんは1位から4位、白血病は3位から5位に順位を下げた。乳がんは全体では2位、女性では1位のままであった。子宮頸がんは研究期間を通じて減少を続けたものの、1990年と2023年ともに女性のがん死因の3位であった。
・男性の順位は全体の傾向を反映していたが、乳がんに代わって1990年には非ホジキンリンパ腫(4位)、2023年には膵臓がん(5位)が入った。

 研究者らは、「米国における50歳未満の人々のがん関連死因の上位では、大腸がんを除くすべてのがんで死亡率が低下した。乳がんと白血病は罹患率が増加しているにもかかわらず、死亡率は減少した。大腸がんのみ死亡率が増加している原因はさらなる研究が必要だが、過去の大腸がん検診の推奨開始年齢が50歳だったため、若年者の受診率が低いことは問題だ。若年発症大腸がんは約4分の3が進行期で診断されており、早期発見の重要性が一段と高まっている。現在、検診の推奨開始年齢は45歳に引き下げられたが、遺伝などのリスク要因がある場合や、血便や腹痛などの自覚症状がある場合は、さらに若い年齢からの受診を考慮すべきだ」としている。

(ケアネット 杉崎 真名)


【原著論文はこちら】

Siegel RL, et al. JAMA. 2026;335:632-634.

第23回日本臨床腫瘍学会の注目演題/JSMO2026

提供元:CareNet.com

 日本臨床腫瘍学会は、2026年2月28日にプレスセミナーを開催し、3月26~28日に横浜で開催される第23回日本臨床腫瘍学会学術集会(JSMO2026)の注目演題などを紹介した。

 今回のテーマは「Medical Oncologists for Cancer Patients」。これは、2025年9月19日に「がん薬物療法」領域が日本専門医機構によりサブスペシャルティ領域として正式に承認されたことを受けて、もう一度学会としてどのようにメディカルオンコロジスト(腫瘍内科医)を育成すべきかを考えるという意図が込められている。なお、がん薬物療法専門医は2025年4月1日時点で1,825人が認定されている。

 今年の演題数は計1,482題で過去最多となる。本学会はアジアにおける国際学会に近づけることを目指しており、約半数の738題は海外からで、インドネシア、インド、中国、フィリピン、台湾、ベトナムなど多くの国から寄せられている。

プレジデンシャルセッション・全19演題

Presidential Session 1「血液」
3月26日(木)08:30~10:30
1)MOSUNETUZUMAB PLUS POLATUZUMAB VEDOTIN IS SUPERIOR TO R-GEMOX IN PATIENTS WITH R/R LBCL: THE PHASE III SUNMO TRIAL
2)EFFICACY OF RITUXIMAB-BENDAMUSTINE +/- ACALABRUTINIB IN PATIENTS WITH MANTLE CELL LYMPHOMA: THE PHASE 3 ECHO TRIAL
3)EPCORE FL-1:再発・難治性濾胞性リンパ腫に対するエプコリタマブ+リツキシマブ・レナリドミド(R2)併用療法の第III相非盲検試験
4)Improved long-term tolerability with asciminib (ASC) vs IS-TKIs in newly diagnosed CML-CP: ASC4FIRST week 96 analysis

Presidential Session 2「消化器/肝」
3月26日(木)14:00~16:00
1)胃癌/食道胃接合部癌に対するデュルバルマブとFLOT化学療法の術前術後補助療法(MATTERHORN)
2)SKYSCRAPER-07:根治的化学放射線療法後の切除不能食道扁平上皮癌におけるアテゾリズマブ±チラゴルマブの第III相試験の日本部分集団解析結果
3)Precemtabart tocentecan (Precem-TcT, M9140): Results from PROCEADE-CRC-01 and post-hoc analysis in Japanese patients
4)TALENTACE:肝細胞癌患者を対象としたTACE及びアテゾリズマブ+ベバシズマブ併用による第III相試験

Presidential Session 3「呼吸器」
3月27日(金)9:50~11:50
1)EGFR遺伝子変異陽性進行非小細胞肺癌における一次治療オシメルチニブ ± プラチナ製剤-ペメトレキセド併用療法の全生存期間:FLAURA2日本コホート
2)MARIPOSA試験(未治療EGFR変異陽性非小細胞肺がんアミバンタマブ+ラゼルチニブ併用療法vsオシメルチニブ)全生存期間アジア人解析
3)EGFR変異陽性進行非小細胞肺癌に対するラゼルチニブ併用療法におけるアミバンタマブの皮下投与と静脈注射の比較:PALOMA-3日本人サブセット解析
4)進展型小細胞肺がんを対象としたイフィナタマブ デルクステカン(I-DXd)の第II相試験(IDeate-Lung01試験):日本人サブグループ解析結果の報告

Presidential Session 4「乳癌」
3月28日(土)8:20~10:20
1)ESR1遺伝子変異が出現した進行乳癌におけるカミゼストラントによる一次治療:SERENA-6試験の日本人サブグループ解析
2)Pooled safety analysis of sacituzumab govitecan in metastatic breast cancer (mBC), including patients in NA/EU and Asia
3)Sacituzumab govitecan + pembrolizumab vs chemo + pembrolizumab in untreated PD-L1+ advanced TNBC: ASCENT-04/KEYNOTE-D19
4)術前療法後に浸潤性残存病変を有する再発高リスクHER2陽性乳がん患者を対象に、T-DXdとT-DM1を比較したDESTINY-Breast05の中間解析

Presidential Session 5「TR/第I相試験」
3月28日(土)10:30~12:00
1)WGSに基づく個別化ctDNAパネルによるMRDの検出: MONSTAR-SCREEN-3プロジェクトにおける乳癌コホート
2)固形がんにおけるチロシンキナーゼ阻害薬の有効性と標的遺伝子mRNA発現の関連:SCRUM-Japan MONSTAR-SCREEN-2
3)DAREON-7: phase I study of obrixtamig plus chemotherapy in patients with DLL3-positive neuroendocrine carcinomas

注目の演題

会長企画シンポジウム9 がん患者が求める専門医とは
3月28日(土)10:30~12:00
 腫瘍内科医にはエビデンスを重視した医療だけでなく、対話を重視した医療も求められている。本シンポジウムでは、「がん患者が求める専門医とは」をテーマに、現在のがん治療が抱える問題について、3つのテーマで患者会側および専門医側が講演する。総合討論では、「がん患者が求める専門医」と「専門医の認識」についてすり合わせ、ディスカッションを深める。

会長企画シンポジウム4 希少がんや希少フラクションの医薬品開発~戦略・デザイン・金・ゴール~
3月26日(木)16:05~17:35
 希少がん・希少フラクションなどを含む患者数の少ない集団では、開発や戦略の困難さ・事業計画の予見可能性・市場性の観点などさまざまなハードルがある。今後の運用や方向性を策定することで、バランスのとれた希少疾病指定医薬品の開発を促進し、医薬品開発力・科学性・先進性においてどのように世界をリードしていけるのかを議論する。

委員会企画5 希少がんに対するエビデンスのある抗悪性腫瘍薬の供給問題
3月27日(金)10:20~11:50
 希少がんであっても、エビデンスの高い標準治療を滞りなくがん患者に届けるにはどうしたらよいのかを、アカデミア、製薬メーカー、がん患者、厚生労働省の立場より議論し、今後に必要なアクションについて考える。

(ケアネット 森)


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複数のがん種で診断後の運動量とがん死亡リスク低下が関連

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 これまでの研究で、一部のがん種では身体活動ががんの発症や再発・死亡リスク低下と関連することが報告されている。しかし、乳がん、大腸がん、前立腺がん以外のがん種における身体活動とがん死亡に関するエビデンスは限られている。今回、米国がん協会のErika Rees-Punia氏らは、身体活動とがん死亡との関連が十分に検討されてこなかった7種のがん(膀胱がん、子宮体がん、腎がん、肺がん、口腔がん、卵巣がん、直腸がん)の患者を対象に、診断後の身体活動量、および診断前後の身体活動量の変化とがん死亡リスクとの関連を検討する観察研究を実施した。結果はJAMA Network Open誌2026年2月17日号に掲載された。

 本研究では、6つの大規模前向きコホートの統合データを用いた。対象は上記7がん種の患者で、ベースラインデータは1976~97年に収集した。1週間当たりの余暇時間の中高強度身体活動量をMET・時/週で評価し、診断後少なくとも1年を経過した時点(平均2.8年後)の中高強度身体活動量とがん死亡との関連を解析した。主要アウトカムはがん死亡で、平均追跡期間は10.9年であった。
※Cancer Prevention Study-II Nutrition Cohort、Health Professionals Follow-Up Study、NIH-AARP Diet and Health Study、Nurses’ Health Study、Nurses’ Health Study II、Women’s Health Study

 主な結果は以下のとおり。

・統合解析には、1万7,141例のがん患者が含まれた(平均年齢67歳、女性60%)。多いがん種は膀胱がん(24%)、子宮体がん(22%)、肺がん(18%)であった。
・膀胱がん、子宮体がん、肺がん、卵巣がん患者において、診断後の身体活動レベルが高い群では、身体活動を行っていない群と比較してがん死亡リスクの低下が認められた。
・膀胱がん、子宮体がん、肺がん患者では、推奨量(7.5MET・時/週以上)を下回る身体活動レベルであっても、身体活動を行っていない群と比較して死亡リスクの低下が認められた。
・口腔がんおよび直腸がんでは、一部の高い身体活動レベルにおいてがん死亡リスクの低下が示唆された。
・腎がんでは、推奨量を満たす群でリスク低下の傾向がみられたものの、有意差は認められなかった。
・診断前後の身体活動の変化を検討した解析では、肺がんおよび直腸がん患者において、診断前後ともに推奨量を満たさなかった群と比較して、診断前は推奨量を満たさなくても診断後に満たした群ではがん死亡リスクが低かった。ハザード比(HR)と95%信頼区間(CI)は以下のとおり。
 -肺がん HR:0.58(95%CI:0.47~0.71)
 -直腸がん HR:0.51(95%CI:0.32~0.83)

 研究グループは「本研究は、身体活動量の低下が全身状態の悪化や死期が近いことを反映している逆因果の可能性、アンケートに回答できる健康な患者が対象となっている選択バイアス、喫煙による残余交絡の影響を完全には排除できない」と指摘したうえで、「これらの結果は、がんとともに生きる人々とがんを乗り越えた人々の寿命と全体的な健康のために身体活動を促進することが重要であることを示唆している」とまとめた。

(ケアネット 森)


【原著論文はこちら】

Rees-Punia E, et al. JAMA Netw Open. 2026;9:e2556971.

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