未治療の手術不能または転移を有するPD-L1 CPS
10以上のトリプルネガティブ(TN)乳がん患者において、ペムブロリズマブ+化学療法はプラセボ+化学療法と比較して、全生存(OS)期間を有意に改善した。米国・カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)包括的がんセンターのHope
S. Rugo氏が、第III相KEYNOTE-355試験におけるOSの最終解析結果を欧州臨床腫瘍学会(ESMO Congress
2021)で発表した。本邦では、PFSを有意に改善した同試験の中間解析結果を基に、2021年8月に承認されている。
閉経後のホルモン受容体(HR)陽性乳がんの術後補助療法において、タモキシフェン2〜3年間投与後のレトロゾールの投与期間について、標準の2〜3年間に比べて5年間のほうが無浸潤疾患生存期間(DFS)と全生存期間(OS)を有意に改善したことが、イタリア・Gruppo
Italiano Mammella(GIM)によるGIM4試験で示された。IRCCS Ospedale Policlinico San
MartinoのLucia Del Mastro氏が、欧州臨床腫瘍学会(ESMO Congress
2021)で発表した。なお、この結果はLancet Oncology誌オンライン版2021年9月17日号に同時掲載された。
トラスツズマブとタキサンによる治療歴のあるHER2陽性の切除不能または転移を有する乳がん(mBC)患者に対し、トラスツズマブ
デルクステカン(T-DXd)がトラスツズマブ
エムタンシン(T-DM1)と比較し無増悪生存期間(PFS)を有意に延長した。スペイン・International Breast Cancer
CenterのJavier Cortes氏が欧州臨床腫瘍学会(ESMO Congress
2021)でDESTINY-Breast03試験の中間解析結果を発表した。
“All topics are updated as new evidence becomes available and our peer review process is complete.” 「すべてのトピックは新しいエビデンスが入手可能になりわれわれのピア・レビューが完了すると更新されます(筆者による意訳)。」
とのコメントとともに、
Literature review current through:May 2021. |This topic last updated:Feb 21, 2020.
選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)投与中に病勢進行したホルモン受容体(HR)陽性/HER2陰性の進行乳がんの閉経前女性を対象とした第II相無作為化試験(MIRACLE)で、レトロゾール単独に対して、エベロリムス併用で無増悪生存期間(PFS)延長が認められた。中国・Chinese
Academy of Medical Sciences & Peking Union Medical CollegeのYing
Fan氏らがJAMA Oncology誌オンライン版で報告。