
[レポーター紹介 ]
寺田 満雄(てらだ みつお)

2013年 3月 名古屋市立大学医学部医学科 卒業
2013年 4月 蒲郡市民病院(臨床研修医)
2015年 4月 名古屋市立西部医療センター 外科(外科レジデント)
2017年 4月 愛知県がんセンター 乳腺科(レジデント)
2019年 4月 名古屋市立大学大学院 医学研究科 乳腺外科学分野(臨床研究医)
名古屋市立大学大学院 医学研究科 博士課程
2019年 6月 名古屋大学 分子細胞免疫学 (特別研究員)(上記と兼務)
2022年10月 名古屋市立大学大学院 医学研究科 乳腺外科学分野(病院助教)
2023年 8月 Department of Medicine and UPMC Hillman Cancer Center
(Post-doctoral associate)
2023年 9月 名古屋市立大学大学院 医学研究科 乳腺外科学分野(研究員)(上記と兼務)
夏休みは1ヵ月取得。でも結果を出している人はハードワーク

ハロウィンでご近所にTrick or Treat
米国での生活で一番違うと感じることは、休日らしい休日を過ごすことができること(うちのラボはその限りでないこともありますが…それはご愛嬌)。これは国による違いというよりも、研究職なので当直・待機、外勤がないことに起因するものかもしれません。それでもオンとオフは日本よりははっきりしている印象を受けます。ボスは臨床医でもありますが、夏休みは1ヵ月ほど休暇をとっています。ですが、忘れてはいけないのは、結果を出している人たちにはハードワーカーも多いことです。集中と効率化とハードワークです。これは私が勝手に抱いていたイメージとは異なるものでした。
休日は子どもが楽しめるようなイベントがたくさんあります。ハロウィン、クリスマス、イースターといった季節のイベントやスポーツ(スケート、テニス、バスケ、サッカー、アイスホッケーetc.)や釣りの教室が開催されていたりと休日もそれはそれで忙しかったりします。これらの運営は、Donation文化の賜物なのだろうと認識しています。私自身も、無料で教会のESL(外国人のための英語教室)に通わせてもらったり、そこが主催するイベントに家族でお邪魔したりと日本に帰ったら何かに寄付したいと思うようになったぐらいにはDonation文化にもお世話になっています。

地元アイスホッケーチーム Penguins主催の子ども向けアイスホッケー教室
さまざまなイベントごとも然り、子どもに優しい国だとも感じます。子どもを連れているだけでスーパーで優しく対応してもらえたりするので、あえて連れて行ったり…。また日本にいた時よりも家族で過ごす時間が格段に多くなりました。これはなかなかできなかったので、嬉しい環境です。そして、慣れない異国の地、英語環境で妻のサポートには本当に感謝しています。子どもたちも私のわがままで連れてきたわけですが、やはり子どもたちのほうが大人よりも環境への適応は早く、日本の学校との違いに戸惑うことも多いのも親ばかりで、彼らは学校生活をエンジョイしてくれています。
留学のメリットとデメリット、現時点で言えるのは…

PNC park stadium。地元Pirates vs Dodgers(大谷選手所属)戦
帰ってからの自分のキャリアは、まだ私自身もよくわかりませんが、これから留学を考えている方に、現在私が感じているメリットとデメリットを綴ろうと思います。メリットはやはり日本とは違う研究の体制を学ぶことができることだと思います。これは臨床研究で留学しても同じに思います。同じだなと感じることもあれば、やはりそうでないところもあります。あとは人脈形成ではないでしょうか。少し別枠ですが、完全に日本式臨床医の働き方枠に囚われてしまっていた自分を、ワークライフバランスも考えたうえで少し冷静にみることができるようになったこともメリットかもしれません(見方によってはデメリットかも…しれないですが)。当たり前だと思っていた日本での勤務状況をラボの人に伝えても、現実味がないらしく話を信じてもらえなかったことも(笑)。
デメリットは、金銭的な話はもちろんありますが、キャリア面で考えると、今まで続けていたキャリアが一時中断すること。私自身積み上げてきたものが多くあるわけではないですが、すべてをうまく継続することは難しく感じています。もちろん留学先の忙しさと余裕によると思いますが、私の場合は、少し手が回らなくなってしまっているものがあるのは正直なところです。臨床のブランクも長くなりそうなこともあり、帰った後にどうしよう…というのは、割と大きな悩みです。ですが、いったん慣れた環境から離れることで、見える世界は広がったことは間違いありません。留学したことに一切の後悔がないということは言えます。自分の将来はもう少し米国滞在中に考えてみようと思います。
今回が連載最終回となりますが、お付き合いいただきありがとうございました。少しでもこれから留学を検討している方のお役に立つことができれば幸いです。
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