海外研修留学便り 【米国留学記(藤井 健夫氏)】第4回

[ レポーター紹介 ]
藤井 健夫(ふじい たけお )

2007年     信州大学医学部卒業
2007-2008年 在沖縄米国海軍病院インターン
2008-2010年 聖路加国際病院初期研修
2010-2013年 聖路加国際病院内科後期研修、チーフレジデント、腫瘍内科専門研修
2013-2015年 MPH, University of Texas School of Public Health/Graduate Research Assistant, University of Texas MD Anderson Cancer Center, Department of Breast Medical Oncology
2015-2016年 Clinical Fellow, University of Texas MD Anderson Cancer Center, Department of Investigational Cancer Therapeutics (Phase I clinical trial department)
2016-2019年 Internal Medicine Resident, University of Hawaii/Research Fellow, University of Hawaii Cancer Center (Ramos Lab)
2019年-現在  Medical Oncology Fellow (Translational Research Track), Cold Spring Harbor Laboratory (Egeblad Lab)/Northwell Health Cancer Institute

 テキサス大学MDアンダーソンがんセンターとハワイ大学でのレジデント、フェロー等の経験を経て、現在はCold Spring Harbor Laboratoryで腫瘍内科のフェローとして勤務する藤井健夫氏に、留学後のキャリアプランニングの考え方や、教育プログラム・診療の日米間での違いについて4回にわたってレポートいただきます。最終回となる第4回では、これまで取り組まれてきた研究や研究者としてのポジションを維持していくことの厳しさ、やりがいについてお伺いしました。

 

第4回: 研究に取り組む・推進する上で感じる違いについて

「臨床研究」「基礎研究」「橋渡し研究」それぞれの境界線は?

米国における研究視点からみた医療界は、日本のそれと似ている部分も多くあるのではないかと感じています。大きく分けると「臨床研究」と「基礎研究」、その間にある「橋渡し研究」の3つがあります。MD アンダーソンなどで私がこれまでに行ってきた研究のほとんどは臨床研究や橋渡し研究になります。その内容を具体的に整理してみたいと思います:

(1)過去カルテから患者情報を集め、統計的手法を用いて臨床での疑問が実際にはどうなのかということを調べる研究。結果自体が直接エビデンスを変えることに繋がることは少ないですが、これを基に新たな基礎研究や橋渡し研究のテーマを決めたり、グラントの応募の際に使用したりできます。

(2)メタアナリシス。これも(1)と同様に臨床的疑問を解決したりさらなる研究のバックグラウンド情報となるのに加え、テーマや質によっては新たなガイドライン作成の際のエビデンスとなることもあります。

(3)臨床試験。これは臨床研究と橋渡し研究の両方の要素があるかと思います。医師主導の臨床試験の場合は、前臨床データ(細胞や動物実験の結果)を基に、自分のアイデアを文章(Letter of intent)にして臨床試験を行うための資金調達(製薬会社や政府機関など対して)を行い、金銭的サポートが確定した後に、実際の臨床試験のプロトコール作成、倫理審査、患者のリクルートと投薬、結果の発表といったことが大きな流れになります。

一方で、「基礎研究」と「橋渡し研究での実験」の境界はあやふやなところもありますが、極端な言い方をすると、橋渡し研究での実験は新たな臨床試験を提案するための実験データの作成で、基礎研究はその時点ではすぐに臨床に直結するとは限らないが世の中の常識を覆すようなものを発見することを目指している、と言えるかもしれません(もちろんそれが結果的に臨床に役立つことは多くありますが)。

 現在、私はがん細胞微小環境の視点から、乳がんの転移メカニズムに関する研究をしています。上記の分類でいうと、橋渡しからやや基礎研究よりの研究です。ただ、自分の中ではあくまで近い将来、患者さんに還元できるようなものにつながる研究をする、ということは常々意識しています。

有名施設に所属することが成功のポイントなのか?

最後にみなさんは、特定のいくつかの有名施設所属の主任研究員(ここでは自分の研究室を持っている研究者という定義です)が非常に難易度の高い雑誌にどんどんアクセプトされているのを見て、成功するポイント(何をもって成功とするかは難しい問題ですが)は有名施設に所属することなのではないかと思ったことはありませんか。私は少なくともニューヨークに移ってくるまではそう思っていました。もちろん、ポスドクとして留学する際などは、生産性の高いラボに行けばそれだけいい論文が書ける可能性が高くなるのは間違いありません(もちろんそれだけポスドク間での競争が激しくなる可能性は高くなりますが)。ただ、主任研究員としては全く別です。「有名施設にいるから論文が出るし研究費も取れる」のではなく、全く逆の「グラントが取れて論文が出ている人しかその施設に残れない」仕組みであるように感じています。

過去に良い論文があっても研究費が切れたらポジションが維持できなくなり、施設を移るあるいは実験室をたたまざるを得ないというような話はよく耳にします。そうして空いたポジションには、研究費を持っている人が新たに入ってくる。この傾向は東西海岸の施設でとくに顕著であるとは思います。施設によっては、ポジションを維持するために必要な給料のうちのある一定額(その割合は、施設や行う臨床業務の量によって違います)を、自分の研究費から補わないといけないというようなこともあります。日本も米国も研究者として生産性を保ち、研究費を取り続けることは簡単ではありません。

 

 


リサーチ・クエスチョンのブラッシュアップー関連研究レビュー その1【「実践的」臨床研究入門】第2回

提供元:CareNet.com

本連載は、臨床研究のノウハウを身につけたいけれど、メンター不在の臨床現場で悩める医療者のための、「実践的」臨床研究入門講座です。臨床研究の実践や論文執筆に必要な臨床疫学や生物統計の基本について、架空の臨床シナリオに基づいた仮想データ・セットや、実際に英語論文化した臨床研究の実例を用いて、解説していきます。

 

  第1回では、クリニカル・クエスチョン(CQ)とリサーチ・クエスチョン(RQ)の違いと、臨床上の疑問をRQの代表的な「鋳型」であるPE(I)COにざっくりと流し込む手順について説明しました。第2回からは、PE(I)COを具体的にブラッシュアップする過程の最初のステップである、RQに関連する先行研究のレビューについて解説します。

PE(I)COにならないRQ

 RQの関連論文のレビューについて解説する前に、お断りしたいことがあります。実は、RQがPE(I)COにうまく当てはまらない臨床研究も多くあるのです。症例や患者集団などの臨床経過や治療内容などを含めた特徴を要約した、いわゆる記述的研究はPE(I)COになりません。なぜなら、記述的研究にはPE(I)COのC(比較対照)がないからです。症例(集積)報告、疾患分布や診療実態の調査などは記述的研究に分類されます。

 また、アウトカム(O)に関連するリスク要因を調べたり、Oを予測する、診断・予後などの予測モデルの開発やその精度を評価する臨床研究1)も、PE(I)COに当てはまりにくいです。これらの研究はOに関連する要因を探索的に検討することが目的であり、主たる曝露要因(E)や介入(I)と比較対照(C)を端的に表すことができないからです。

 一方、EもしくはIとOの因果関係(影響や効果など)の推論や検証を目的としたRQはPE(I)COの「鋳型」に流し込みやすく、現場の医療者の「臨床上の疑問」にシンプルに答えやすいRQです。本連載では、このPE(I)COによって定式化でき、診療ガイドラインでも多く使用されており臨床判断の参考にしやすい、「因果推論」や「仮説検証型」と呼ばれるRQに焦点を当てて解説することをご了承ください。

 

先行研究を吟味する―巨人の肩の上に立つ

下記は第1回で作成した架空の臨床シナリオに基づいたCQとPECOです。

CQ:食事療法を遵守すると慢性腎臓病患者の腎予後は改善するのだろうか

P:慢性腎臓病患者
E:食事療法の遵守
C:食事療法の非遵守
O:腎予後

 上記のように、あなたの「漠然とした臨床上の疑問」である CQ をPE(I)COで定式化された RQに、とりあえずは落とし込めたとしましょう。その次の段階であるRQのブラッシュアップの過程の最初のステップでは、RQに関連する先行研究を十分吟味する必要があります。データ収集、統計解析など、実際に「臨床研究を始める前」に、先行論文をレビューすることが重要です。

 まず、あなたのRQのテーマについて、これまでに、何がわかっているのか(”What is already known”)、まだわかっていないことは何か(”What is still unknown”)、をはっきりさせましょう。”What is already known”、”What is still unknown”は 、論文のイントロダクションを構成する重要な要素になります。世界4大医学雑誌のひとつに数えられるBMJの原著論文では、このパートを”What is already known on this topic”でまとめたうえで、新しい知見は何か(”What this study adds”)ということを、本文とは独立した”Summary boxes”として簡潔に記述することが求められています2)

 「巨人の肩の上に立つ」(”Standing on the sholders of giants”)という言葉をご存じでしょうか。この言葉は、「万有引力の法則」を発見したアイザック・ニュートンの手紙の一節(下記)に由来するとされています。

 “If I have seen further it is by standing on the shoulders of giants.(私が遠くを見渡せたのだとしたら、それは巨人の肩の上に乗っていたからです)”

 この言葉の解釈は、新しい科学の発見は先人が積み重ねた研究成果に基づいている、とでもなるでしょうか。先行研究の吟味、すなわち先人たちの研究成果を学ぶことによって、新たな臨床研究を行うための礎ができるのです。ちなみに、イギリスの2ポンド硬貨の側面には、このニュートンの言葉、”Standing on the shoulders of giants”が刻印されています。「臨床研究トリビア」?でした。 

 さて、PECOもざっくり決まっているし、早速PubMedでRQに関連する先行研究を検索、となりませんでしょうか。筆者は、個別の論文(1次情報)をいきなり!検索する前に、まずは質の高いエビデンスをまとめた2次情報を活用することをお勧めしています。第3回からは、2次情報を中心とした関連研究レビューの実際について解説します。

 


【 引用文献 】

1)Hasegawa T,et al. Clin Exp Nephrol. 2019;23:189-198.
2)BMJ Guidance for Authors.


【 参考文献 】

1)福原俊一. 臨床研究の道標 第2版. 健康医療評価研究機構;2017.
2)木原雅子ほか訳. 医学的研究のデザイン 第4版. メディカル・サイエンス・インターナショナル;2014.
3)矢野 栄二ほか訳. ロスマンの疫学 第2版. 篠原出版新社;2013.
4)中村 好一. 基礎から学ぶ楽しい疫学 第4版. 医学書院;2020.

講師紹介

harasense

長谷川 毅 ( はせがわ たけし ) 氏
昭和大学統括研究推進センター研究推進部門 教授
昭和大学医学部内科学講座腎臓内科学部門/衛生学公衆衛生学講座 兼担教授
福島県立医科大学臨床研究イノベーションセンター 特任教授

[略歴]
1996年昭和大学医学部卒業。
2007年京都大学大学院医学研究科臨床情報疫学分野(臨床研究者養成コース)修了。
都市型および地方型の地域中核病院で一般内科から腎臓内科専門診療、三次救急から亜急性期リハビリテーション診療まで臨床経験を積む。その臨床経験の中で生じた「臨床上の疑問」を科学的に可視化したいという思いが募り、京都の公衆衛生大学院で臨床疫学を学び、米国留学を経て現在に至る。


バックナンバー

臨床上の疑問とリサーチ・クエスチョン【「実践的」臨床研究入門】第1回

 


掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。
(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。)

海外研修留学便り 【米国留学記(藤井 健夫氏)】第3回

[ レポーター紹介 ]
藤井 健夫(ふじい たけお )

2007年     信州大学医学部卒業
2007-2008年 在沖縄米国海軍病院インターン
2008-2010年 聖路加国際病院初期研修
2010-2013年 聖路加国際病院内科後期研修、チーフレジデント、腫瘍内科専門研修
2013-2015年 MPH, University of Texas School of Public Health/Graduate Research Assistant, University of Texas MD Anderson Cancer Center, Department of Breast Medical Oncology
2015-2016年 Clinical Fellow, University of Texas MD Anderson Cancer Center, Department of Investigational Cancer Therapeutics (Phase I clinical trial department)
2016-2019年 Internal Medicine Resident, University of Hawaii/Research Fellow, University of Hawaii Cancer Center (Ramos Lab)
2019年-現在  Medical Oncology Fellow (Translational Research Track), Cold Spring Harbor Laboratory (Egeblad Lab)/Northwell Health Cancer Institute

 テキサス大学MDアンダーソンがんセンターとハワイ大学でのレジデント、フェロー等の経験を経て、現在はCold Spring Harbor Laboratoryで腫瘍内科のフェローとして勤務する藤井健夫氏に、留学後のキャリアプランニングの考え方や、教育プログラム・診療の日米間での違いについて4回にわたってレポートいただきます。第3回では専門分化された米国の臨床システムの中での腫瘍内科医の役割についてお伺いしました。

 

第3回:日本よりも役割分担が明確化された米国の臨床システム

 まず初めに、国が違えばシステムも違いますし文化背景も違います。その違いをもってどちらが「良い」とか「悪い」などの議論は難しいかと思います。ここでは、私が感じる米国と日本での臨床のシステムの違いについてできる限り客観的に述べたいと思います。

入院診療で中心となる“ホスピタリスト”の役割とは

 まず、入院診療に関しては、第2回で述べたホスピタリストが入院主治医になり、腫瘍内科医はコンサルタントとして関わることが多いかと思います(田舎の病院や総合病院から独立したがんセンターなど、例外は存在します)。私が頻繁に感じるのは、米国の医療は日本以上に専門分化されているために、各専門科の医師が他診療科の疾患のマネージメントをする能力を維持するのが難しくなる(その機会がない)ことも多くあります。そのため、内科全般を知っているホスピタリストがチームリーダーとなり、患者さんの病態に応じて必要な専門科にコンサルトをするという形をとっています。各専門科は自分のアセスメントと治療方法のRecommendationをホスピタリストに伝え、ホスピタリストがそのRecommendationsを基にマネージメントを行います。このためわれわれ腫瘍内科医は、ほとんどの場合はがんに関連した問題に関しての診療アドバイスのみをホスピタリストに行います。

 外来に関しては、大きな流れは日本と変わりないように思います。ただ、病棟管理と同様、各専門家が管理できる範囲が狭いために、他科へのコンサルトの閾値は非常に低いように感じます。違いの一つは、一部開業医や田舎の病院を除いて、医師、診療看護師(Nurse Practitioner:NP)もしくはPhysician Assistant(PA)、看護師からなる「外来チーム」として働いていることです。たとえば、大切な話をするとき(CTの結果説明、腫瘍が進行しているという悪いニュースなど)には医師との外来予約がされますが、治療中でも副作用などが少なく安定している人や、治療や疾患に関連した内科的問題(電解質異常、嘔気・嘔吐のフォローなど)はNPやPAが自分たちで外来フォローし、必要に応じて医師に相談する形になっています。これによって医師の一日の外来数がコントロールされています。化学療法投与中も安定していれば、投与前診察など医師の診察は毎回は必要ありません(プロトコールに従って、投与前の血液検査と症状の確認は看護師やNP・PAが行い、化学療法の投与が可能かどうかに困った場合は医師に適宜相談します)。

 

“緊急時の対応”と“誰が主治医になるか”が日本とは大きく異なる

 もう一つ感じる日本との大きな違いは、外来で「緊急」に何かをすることはできないということです。たとえば、外来で患者さんから「朝から呂律がまわらない」と言われたとしても、日本のように電話一本で緊急で画像検査を行うというようなことはできません(何をするにしても保険会社からの事前承認が必要ということも大きく関連しているかと思います)。ですので、日本では腫瘍内科外来でアセスメントしているようなこともすべて救急外来に患者さんを送ることになります。緊急入院も同じです。たとえば外来にいる患者さんが化学療法の副作用で下痢がひどく、入院が必要と判断されても外来から直接入院させることは基本的にはできません。まずは救急外来に患者さんを送り、基本的な検査と処置が救急外来でなされた後に、救急の医者が入院が必要と判断すればホスピタリストに連絡をして、ホスピタリストが自分が主治医として入院させるという流れになります。その後、ホスピタリストから腫瘍内科に連絡が来て、われわれはコンサルタントとして入院中は併診します。日本であれば電話一本で外来から入院させて、腫瘍内科医自身が診療主治医になるということが多くあるかと思います。


海外研修留学便り 【米国留学記(藤井 健夫氏)】第2回

[ レポーター紹介 ]
藤井 健夫(ふじい たけお )

2007年     信州大学医学部卒業
2007-2008年 在沖縄米国海軍病院インターン
2008-2010年 聖路加国際病院初期研修
2010-2013年 聖路加国際病院内科後期研修、チーフレジデント、腫瘍内科専門研修
2013-2015年 MPH, University of Texas School of Public Health/Graduate Research Assistant, University of Texas MD Anderson Cancer Center, Department of Breast Medical Oncology
2015-2016年 Clinical Fellow, University of Texas MD Anderson Cancer Center, Department of Investigational Cancer Therapeutics (Phase I clinical trial department)
2016-2019年 Internal Medicine Resident, University of Hawaii/Research Fellow, University of Hawaii Cancer Center (Ramos Lab)
2019年-現在  Medical Oncology Fellow (Translational Research Track), Cold Spring Harbor Laboratory (Egeblad Lab)/Northwell Health Cancer Institute

 テキサス大学MDアンダーソンがんセンターとハワイ大学でのレジデント、フェロー等の経験を経て、現在はCold Spring Harbor Laboratoryで腫瘍内科のフェローとして勤務する藤井健夫氏に、留学後のキャリアプランニングの考え方や、教育プログラム・診療の日米間での違いについて4回にわたってレポートいただきます。第2回では米国での教育プログラムの特徴的な点についてお伺いしました。

 

第2回:教育プログラムは日米でどんな違いがあるのか

米国での臨床トレーニング、大きな特徴だと感じた点は2つ

 私は腫瘍内科ですので、内科のトレーニングを中心に米国での臨床トレーニングについてお話ししたいと思います。研修は大きく分けて内科全般の基本を学ぶレジデンシー(3年間)とその後に専門科を持ちたい人のためのフェローシップ(科によって1~4年程度)があります。外科の場合はレジデンシーが5年など、科によって年数は違います。最初の3年間で内科全般について学び内科専門医の試験資格が得られ、フェローシップに進まない場合はホスピタリスト(入院患者の主治医として働き例外を除き外来診療は行いません)もしくはプライマリケア医(かかりつけ医として外来診療を行い例外を除き入院診療は行いません)として働きます。

 フェローシップにも共通する私が感じた大きな特徴は2点あります。1点目は外来診療研修です。研修期間すべてを通じて、どのローテーションであっても週に半日は「Continuity clinic」で自分の患者さんの継続診療を行うことが専門医取得に必須となっています。2点目はトレイニー(研修医)とアテンディング(指導医)がはっきりと区別されていることです。研修医のカルテは指導医のCo-signがない限りは正式なカルテとして認められません。このプロセスの中で指導医が研修医のカルテを確認し、必要に応じて修正、教育的指導を継続して行うことで研修医のカルテの質が向上していくという流れです。その他の例としては、乳腺腫瘍内科の外来でContinuity Clinicを行っているのですが、化学療法は研修医がオーダーを指導医に送りサインをもらって初めて有効なものとなります。

臨床医として働くのか、研究者を目指すのか

 ここまでは一般的な話ですが、以下は腫瘍内科に関して将来像によってどのように研修が違ってくるのかということについて述べたいと思います。まず、腫瘍内科のトレーニングと書きましたが、Hematology/Oncologyのフェローシップといわれることがほとんどで、3年のフェローシップ終了後に「血液内科」と「腫瘍内科」の2つの専門医試験受験資格が得られることがほとんどです。血液内科は良/悪性の血液疾患を含み、腫瘍内科は血液を含めた悪性腫瘍全般となります。腫瘍内科は血液悪性疾患も含むのですが、イメージとしては固形がんと考えてもらって大きな間違いはないかと思います。私の場合は乳がんを専門にすることを決めているので、腫瘍内科のみを選択しましたが、多くのフェローは両方取得します。もう一つの違いは、フェローシップ終了後に臨床医として働くのかPhysician Scientistとして研究室を持つようなMDになるのかという違いです。

 臨床医として働く場合がほとんどで、この場合3年間のトレーニングは主に臨床に重点を置き、興味のあるフェローは臨床研究を行ったりもします。一方、将来研究室を持つことを目指すためのトレーニングは研究環境が整ったプログラムでのみ可能であり、1年程度の臨床のトレーニングの後、残りの2年はContinuity Clinic以外は基礎研究を行うことが多いです。基礎研究では2年は短すぎるため、1年間程度フェローを延長して基礎研究を行い、その間に研究者としてやっていくことに値するような論文を書くもしくは研究費をとって初めてJunior Facultyとしての仕事にありつけます。Junior Facultyとして継続して研究費を取る能力を持つことで初めて独立して自分の研究室が持てます。一方で、この期間中に研究費がとれない、あるいは研究費につながるような論文が出ない場合は、独立した研究者としての道はあきらめないといけないということにもなります。


臨床上の疑問とリサーチ・クエスチョン【「実践的」臨床研究入門】第1回

提供元:CareNet.com

本連載は、臨床研究のノウハウを身につけたいけれど、メンター不在の臨床現場で悩める医療者のための、「実践的」臨床研究入門講座です。臨床研究の実践や論文執筆に必要な臨床疫学や生物統計の基本について、架空の臨床シナリオに基づいた仮想データ・セットや、実際に英語論文化した臨床研究の実例を用いて、解説していきます。

 

学会抄録締切前に良くある? 風景

指導医A:
そろそろ〇〇学会の抄録締切だね。
外来の慢性腎臓病患者さんに対する食事療法のデータも集まってきたし、何か演題出せないかな。

専攻医B:
データ・セットはもうあるのですか?

指導医A:
うん、このUSBに途中までは入力してあるから、足りないところは補って統計解析してみてよ。

専攻医B:
ところで、何について統計解析すれば良いのですか?

指導医A:
そうだなぁ。あまりよく考えてないけれど、“食事療法と患者予後”みたいな感じでどうかな。
それで、どうにか有意差出してみてよ。よろしくね!

専攻医B:
わかりました、やってみます…(病棟業務で忙しいのに…泣)

 学会抄録締切直前になると、日本全国の病棟や医局でこのような風景がよくみられるのではないでしょうか。 この架空のシナリオに登場した指導医A先生の発言には、丸投げ感満載の若干パワハラ(アカハラ?)チックな面は置いておくとしても、キチンとした臨床研究を実践するうえで、いくつかの問題点があります。

 

クリニカル・クエスチョンとリサーチ・クエスチョン

 クリニカル・クエスチョン(CQ)とは臨床現場で日々生じる「漠然とした臨床上の疑問」です。指導医A先生は「“食事療法と患者予後”みたいな感じ」と言っているので、“食事療法と患者予後”について何かCQを持っているのかもしれません。たとえば、「食事療法を遵守すると慢性腎臓病患者の腎予後は本当に改善するのだろうか」というような。

 リサーチ・クエスチョン(RQ)はこの「漠然とした臨床上の疑問」であるCQを「具体的で明確な研究課題」に落とし込んだものです。別の言い方をすれば、RQとは「臨床研究で明らかにしたい臨床上の疑問を、具体的かつ明確に示した短い文」です。典型的なRQは「ある疾患を有する患者にAという治療を行った場合と、行わなかった場合を比較して生命予後に違いがあるだろうか?」というような疑問文の形をとることが多いです。

 また、RQは以下の4つの要素によって構成されることが一般的です。

Patients(対象)
Exposure(曝露要因)もしくはIntervention(介入)
Comparison(比較対照)
Outcome(アウトカム)

 これらの4つの要素は頭文字を並べてPECOまたはPICOと呼ばれます。このPE(I)COは「漠然とした臨床上の疑問」であるCQを「具体的で明確な研究課題」であるRQに「流し込む」際の、代表的な「鋳型」になります。また、この「鋳型」は臨床研究立案だけでなく臨床研究論文を読み解く際にも有用なツールとなりますので、PE(I)COの要素を意識しながら論文を読んでいただくと良いと思います。

 

臨床上の疑問の定式化:PE(I)CO

 指導医A先生の「“食事療法と患者予後”みたいな感じ」のままでは箸にも棒にもかかりません。この発言を忖度して、前述のとおり推察して考えた仮のCQを「食事療法を遵守すると慢性腎臓病患者の腎予後は改善するのだろうか」、としたとします。このCQをもとに、丸投げされてかわいそうな専攻医B先生の身になって、まずはざっくりとRQの典型的な「鋳型」であるPE(I)COへ「流し込む」ことを考えてみましょう。この手順を「臨床上の疑問の定式化」とも言います。

CQ:食事療法を遵守すると慢性腎臓病患者の腎予後は改善するのだろうか

P:慢性腎臓病患者
E:食事療法の遵守
C:食事療法の非遵守
O:腎予後

 このように、ざっくりとしたRQ(PECO)を立てたあとは、PECOそれぞれの要素を具体的かつ明確なカタチに磨き上げる必要があります。次回は、RQをブラッシュアップする過程について解説します。

 


【 参考文献 】

1)福原俊一. 臨床研究の道標 第2版. 健康医療評価研究機構;2017.
2)木原雅子ほか訳. 医学的研究のデザイン 第4版. メディカル・サイエンス・インターナショナル;2014.
3)矢野 栄二ほか訳. ロスマンの疫学 第2版. 篠原出版新社;2013.
4)中村 好一. 基礎から学ぶ楽しい疫学 第4版. 医学書院;2020.

講師紹介

harasense

長谷川 毅 ( はせがわ たけし ) 氏
昭和大学統括研究推進センター研究推進部門 教授
昭和大学医学部内科学講座腎臓内科学部門/衛生学公衆衛生学講座 兼担教授
福島県立医科大学臨床研究イノベーションセンター 特任教授

[略歴]
1996年昭和大学医学部卒業。
2007年京都大学大学院医学研究科臨床情報疫学分野(臨床研究者養成コース)修了。
都市型および地方型の地域中核病院で一般内科から腎臓内科専門診療、三次救急から亜急性期リハビリテーション診療まで臨床経験を積む。その臨床経験の中で生じた「臨床上の疑問」を科学的に可視化したいという思いが募り、京都の公衆衛生大学院で臨床疫学を学び、米国留学を経て現在に至る。


掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。
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第28回日本乳癌学会学術総会 会長インタビュー

提供元:CareNet.com

出演:愛知県がんセンター副院長兼乳腺科部長 岩田 広治氏

2020年10月9日より、第28回日本乳癌学会学術総会がバーチャル開催される。総会の主題は「We Can Do ~making better future~」である。 会長の愛知県がんセンター副院長兼乳腺科部長 岩田 広治氏に総会の趣旨と見どころについて聞いた。

 

総会概要

 

会長特別企画、緊急特別企画etc

 

MeetTheExpert、ポスターツアーetc

 

オフィシャルプログラム、おもてなし企画etc

 

レポーター紹介

岩田 広治 ( いわた ひろじ ) 氏
愛知県がんセンター病院 副院長・乳腺科部長


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(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。)

ESMO2020速報 乳がん

harasense

|企画・制作|ケアネット

2020年9 月18 ~21日に開催されたESMO Virtual Congress2020の乳がんトピックを、がん研究会有明病院 原 文堅氏が速報レビュー。


レポーター紹介

harasense

原 文堅 ( はら ふみかた ) 氏
がん研究会有明病院 乳腺センター


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海外研修留学便り EORTC留学記(高橋 侑子氏)[第5回]

[ レポーター紹介 ]
高橋 侑子(たかはし ゆうこ)

2010年03月 岡山大学 医学部医学科卒業
2010年04月 亀田総合病院 ジュニアレジデント
2012年04月 聖路加国際病院 乳腺外科 シニアレジデント
2015年04月 聖路加国際病院 乳腺外科 フェロー
2016年05月 岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科 呼吸器・乳腺内分泌外科学
2018年10月 国立がん研究センター中央病院 JCOG運営事務局 レジデント
2019年08月 European Organisation for Research and Treatment of Cancer (EORTC) フェロー

 ヨーロッパ最大の多施設共同臨床研究グループEORTC(European Organisation for Research and Treatment of Cancer)に留学中の高橋 侑子氏に、fellowとしての研修の日々、大規模臨床試験を推進する現場からのリアルな情報をレポートいただきます。

 

日本と欧州、試験推進の実務で感じる違い

 私の場合は、留学前に事前にJCOGで臨床試験の基本的な運用について研修させて頂いていたこともあり、実務については日本での臨床試験の運用と大きなギャップを感じることは少ないです。立案から試験開始までの準備段階は日本の試験と違いはほとんどないように思います。しかしながら、EORTCでは立案されたコンセプトの科学的妥当性に関して複数回外部からの審査があります。この点も日本のJCOGなどの臨床試験グループと同様ではありますが、EORTCの方が内部審査、外部審査合わせてステップが多いように感じています。欧州は日本と異なり、薬事承認申請の有無に関わらず、すべての臨床試験がICH-GCPに準拠して行われています。
 また、試験準備から実際に患者登録が開始されるまでには、前回の記事で記載したように、国際共同試験であることから、各国の臨床試験に対する規制等により、患者登録までの期間は日本より長期間を要します。実際に、試験によっては、試験開始し1例目が登録されてからすべての国の施設が登録開始できる状況になるまで年単位でかかることもあります。この点は、国際共同試験の利点である一方、欠点でもあると感じています。

COVID- 19による変化にはプラスの側面も

 今年はCOVID- 19の影響で、EORTCの勤務体制も大幅に変わってしまいました。ほとんどのスタッフは2019年3月から完全在宅勤務になりました。しかしながら、EORTCが国際組織であることから、以前よりオンライン上での会議が多く、IT環境が元々大変充実していたので、完全在宅勤務でも、3月以前と仕事上はほとんど大きく変わらずスタッフ皆業務を継続できています。世界情勢が落ち着くまではしばらくこの状況が続くものと思われます。
 EORTCはスタッフが世界中から集まる国際組織であり、また、EUだけでなく、米国、カナダや日本、韓国などとの共同試験も多数実施されています。現在、物理的に国際的に人が行き来することが難しい状況ですが、コミュニケーション上の利点も多くあると思います。実際にほぼすべてのEORTCが主催していた国際会議がオンライン会議に切り替わったことから、日本の研究者がEORTCの会議に参加する機会も増えました。

臨床研究組織への留学の魅力とは?

 私自身はEORTCの研修が現時点で約1年経過し、日々の業務の中で国際共同試験を実施する難しさを実感するとともに、国際的な環境に身を置くことでEUや米国での考え方の違い、また、日本を含めアジアの臨床試験に対して客観的に考えるようになりました。新規試験立案時などは、「国際的な観点ではこの試験案はどうだろう?」と常に考えるようになりました。これは、EORTCへ留学しなければ得られなかった視点だと思っています。また、EORTCはICH-GCPをすべてのスタッフが遵守するよう半年以上のトレーニングを全職員に課します。この系統的な臨床研究に関する教育を受けられたことは私にとっては大変勉強になりました。
 EORTCなど臨床研究組織への留学は比較的珍しいと思うのですが、日本では学べない国際的視点を養うという点で、今後臨床試験を実施し日本から新たなエビデンスを発信することに興味のある先生方に特に留学をお勧めしたいと思っています。


海外研修留学便り EORTC留学記(高橋 侑子氏)のその他の記事はこちら

海外研修留学便り EORTC留学記(高橋 侑子氏)[第4回]

海外研修留学便り EORTC留学記(高橋 侑子氏)[第3回]

海外研修留学便り EORTC留学記(高橋 侑子氏)[第2回]

海外研修留学便り EORTC留学記(高橋 侑子氏)[第1回]

 


海外研修留学便り 【米国留学記(藤井 健夫氏)】第1回

[ レポーター紹介 ]
藤井 健夫(ふじい たけお )

2007年     信州大学医学部卒業
2007-2008年 在沖縄米国海軍病院インターン
2008-2010年 聖路加国際病院初期研修
2010-2013年 聖路加国際病院内科後期研修、チーフレジデント、腫瘍内科専門研修
2013-2015年 MPH, University of Texas School of Public Health/Graduate Research Assistant, University of Texas MD Anderson Cancer Center, Department of Breast Medical Oncology
2015-2016年 Clinical Fellow, University of Texas MD Anderson Cancer Center, Department of Investigational Cancer Therapeutics (Phase I clinical trial department)
2016-2019年 Internal Medicine Resident, University of Hawaii/Research Fellow, University of Hawaii Cancer Center (Ramos Lab)
2019年-現在  Medical Oncology Fellow (Translational Research Track), Cold Spring Harbor Laboratory (Egeblad Lab)/Northwell Health Cancer Institute

  テキサス大学MDアンダーソンがんセンターとハワイ大学でのレジデント、フェロー等の経験を経て、現在はCold Spring Harbor Laboratoryで腫瘍内科のフェローとして勤務する藤井健夫氏に、留学後のキャリアプランニングの考え方や、教育プログラム・診療の日米間での違いについて4回にわたってレポートいただきます。第1回ではご自身が留学を決めた経緯から、留学後のキャリアプランと選択肢についてお伺いしました。

 

第1回:留学をプロセスの1つと考えたとき、その後にはどんな選択肢があるのか?

 ニューヨークにあるCold Spring Harbor Laboratory/Northwell Health Cancer Instituteのプログラムで、腫瘍内科のフェローを行っている藤井健夫と申します。Translational Research Track Programのフェローであり、今年の6月に専門医取得に必要な1年間の臨床研修期間を終え、現在は週に半日の外来以外はCold Spring Harbor Laboratoryで乳がんの転移とTumor Microenvironmentに関する基礎研究を行っています。今回は米国での臨床留学を志した経緯や理由、その準備についてまとめるとともに、留学というプロセスの後にどのような進路があるのかなどキャリアプランニングについて、私の経験を基にお話ししたいと思います。

なぜ、米国での臨床留学を目指したか

 そもそも私が臨床留学を目指したきっかけは(恥ずかしながら)非常にシンプルでありました。医学生の頃より漠然とがんの化学療法に興味はあったもののはっきりとしたビジョンはなく、医学部4年生の時に基礎教室に配属されるカリキュラムを利用してフィラデルフィアに7週間滞在した際、偶然にも当時内科のインターンをしていた日本人の先生と出会い、「日本人が米国で臨床をする」ということと「腫瘍内科」というがん種を問わずに全身治療を学ぶトレーニングがあることを知りました。その後、当時聖路加国際病院のブレストセンター長であった中村清吾先生のご紹介で米国の腫瘍内科を実際に見学する機会も頂き、当時の日本では腫瘍内科という概念はいまほど根付いていなかった状況の中で、これこそが自分のやりたいことであると確信したのでした。この時点では臨床医としての腫瘍内科医のイメージしかないのですが、自分の目指すものはその後大きく変化してきたことは後述したいと思います。

 その後、私自身が行った臨床留学の準備については失敗も含めて書ききれないほどあるのですが、語学や資格試験の準備の他には、「留学のノウハウを知っている人とのつながりを広げる」ということを積極的に行いました。この時に出会った方々のアドバイスや助けがなければ、今の自分はなかったと思います。

日本に帰るか米国に残るか、考えられる選択肢は

 多くの先生方にとって留学はあくまでプロセスであり、渡米の時点では日本に帰ることを想定していると思います。その場合の目的は、日本では体系的に学ぶ機会が少ないものを学ぶこと、アクティビティの高い研究室で研究、技術、論文作成の手法を学び実際に論文を書くことなどが多いかと思います。帰国後のプランも比較的見えやすいかと思います。一方で、(私を含めて)帰国することを想定していない留学もあるかと思います(この場合はもう留学とは呼べないのかもしれませんが…)。研究留学で米国に来た場合も、そこで認められ成果が出たりグラント取得などができればそのままリサーチファカルティとして米国に残るという道もあるかもしれません。米国の製薬会社の研究職に就職するという話も耳にしたことがあります(当然VISAの問題は大きく関わってくるのですがここでは字数の関係で割愛させていただきます)。

 一方、臨床留学で来た場合は、トレーニングを終えた後に臨床医として残るという選択肢と、研究者(ここでは自分の研究室を持ちリサーチをメインにしているMDを想定しています)として残る道があります。また、帰国する際は、国が違うのでシステムも随分違い、こちらでの臨床医としての役割や求められるものが日本と異なる部分も多くあります。そのあたりの違いに関連した苦労話は耳にすることもあります。私自身の現在の研究と臨床のバランスや将来像に関しては、次回以降で述べたいと思います。


海外研修留学便り MDアンダーソン留学記 (喜多 久美子氏)[第4回]

[レポーター紹介 ]
喜多 久美子(きだ くみこ)

[ 主な経歴 ]
横須賀共済病院 初期臨床研修修了
横須賀共済病院 外科後期研修修了
北里大学病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 乳腺・甲状腺外科
横浜市立大学大学院医学研究科博士課程修了
聖路加国際病院乳腺外科クリニカルフェロー
テキサス大学MDアンダーソンがんセンター Breast Medical Oncology Postdoctoral Fellow  

 テキサス大学MDアンダーソンがんセンター乳腺腫瘍科に研究留学した喜多久美子氏に、留学までの経緯や現地での研究内容、日米の臨床や研究体制の違いなどについて4回にわたってレポートいただきます。 最終回となる第4回では、研究留学生の生活、米国での医療者の働き方、テキサスでの生活、留学を志す方へのアドバイスについてお伺いしました。

第4回:テキサスでの生活、米国での医師の働き方

 


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